外国人の受け入れに「人数の上限」はある?高市総理はどう答えた?
演説妨害・外国人の受け入れ上限・外国勢力の影響について聞かれ、高市総理は「担当大臣をつけて検討中」「帰化した人の届け出公開は慎重に」と答えました。
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このやりとりを、はじめから終わりまで、はしょらずにやさしい言葉で追います。

国会での答弁
高市総理は、こう答えました
党首討論・2026-05-20・質問:神谷宗幣(参政党)
講演が中止に。演説の妨害をどう思う?
参政党の神谷宗幣です。
きょうは、私たちが危機だと感じている問題をお聞きします。
まず一つ目は、言いたいことを言えなくされる危機です。
5月16日に、東大で私の講演を予定していました。
ところが、爆破予告や殺害予告が来ました。
入口には座り込みもありました。
そのせいで講演は開けなくなり、東大の学園祭そのものが中止になりました。
私たちの党は、2022年の参院選のときから、街頭演説の妨害を受け続けています。
ひどいときは、こんなことをされました。
- 体に鉄条網を巻いた人に体当たりされる
- 煙をたかれる
- 拡声機をいくつも持ってきて騒音を出され、演説を聞けなくされる
演説を妨害したり講演を中止させたりするのは、完全な言論封殺です。
民主主義の根っこを脅かす行為だと思います。
総理は、こういう事態をどう感じますか。
防ぐ方法はありますか。
言論封殺とは、力ずくでおさえつけて、人が意見を言えないようにすること。神谷さんはこの日、3つの「危機」を順番に質問していきます。

今ある法律で対応、強くするかは国会で議論
選挙のときに煙をたいたり、大きな騒音を出したりする。
これは本当に、自由な選挙活動を妨げるものです。
今の選挙のルールを決めた法律(公職選挙法)にも、こうした妨害を罰する決まりがあります。
選挙の自由をじゃまする罪(自由妨害罪)です。
うその発信をすることも、この法律に触れます。
ただ、この規制をもっと強くするかどうかは、別の話です。
これは民主主義の在り方に関わることです。
ですから、国会で各党にも議論していただく必要があります。
表現の自由との兼ね合いもあります。
日本国憲法には「みんなの利益(公共の福祉)に反しない限り」という言葉もあります。
ですから、いろいろな現状を調べたうえで、法律での対応が必要なときは、ぜひ国会から提案していただきたいです。
公職選挙法は、選挙のやり方やしてはいけないことを決めた法律。その中の「自由妨害罪」は、選挙の自由な活動をじゃまする行為を罰する決まりです。
「直接の力ずく」への対応が甘い、と神谷さんは追及
私も各党の協議会に入っています。
ですから、そこでも話し合いたいです。
ただ、気になることがあります。
SNSでの妨害には、みなさん声を上げます。
でも、体当たりのような「直接の力ずく」には、姿勢が甘いんです。
たぶん、直接の被害を受けていないからだと思います。
ぜひ総理の方からも、そういう点もしっかり検討するようお願いしてほしいです。
「直接の力ずく(有形力の行使)」とは、言葉でなく体当たりや物を使って相手を妨げること。神谷さんは、そこへの対応が手薄だと感じている、という補足です。
外国人の受け入れに「全体の上限」を作って
次は、日本が移民の国になっていく危機についてお聞きします。
これまでの国会のやりとりで、政府はこう言ってきました。
「育成就労など、個別の制度ごとの人数の枠は作っている」と。
でも、国全体で見ると、外国人の労働者やその家族の受け入れ上限は決めていない。
私はそう考えています。
少子化に歯止めがかかりません。
いまは毎年90万人も人口が減っています。
そんな中で上限なく外国人を受け入れたら、日本が移民の国になってしまうのではないか。
そういう声を、国民からたくさん聞いています。
総理は去年の9月22日の演説で「一度ゼロベースで考えます」とおっしゃいました。
それに、私も含め多くの国民が期待しています。
ぜひ今からでも、外国人労働者の受け入れに上限を考えてほしいです。
いかがでしょうか。
「ゼロベースで考える」とは、これまでのやり方を一度白紙にして、初めから考え直すこと。「育成就労」は外国人が日本で働きながら技能を身につける在留資格です。

担当大臣をつけて検討中。上限が全くないわけではない
たしかに、国民のみなさんの中に不安や不公平感が生じている。
それは、よく理解しています。
ですから、外国人の受け入れの在り方を検討する必要があります。
そのために、小野田大臣を担当大臣にしました。
いま、具体策を一生けんめい検討しているところです。
そして、上限の話ですが、今でも設けているものがあります。
育成就労や特定技能一号には、受け入れの上限を設けています。
御党(参政党)は、たぶん特定技能二号には上限がない、というお考えだと思います。
でも、二号の受け入れも、一号の上限を決めるときに考慮されています。
ですから、限定が全くないわけではありません。
育成就労・特定技能一号・特定技能二号は、外国人が日本で働くための在留資格の種類。一号などには受け入れ人数の上限があり、二号は熟練した技能を持つ人向けです。

今いる外国人もいろいろ。在留の管理を見直す
ただ、今の日本に住む外国人の方々は、いろいろな立場の方がいます。
- 期限なく住める人(永住者)
- 日本人の配偶者がいる人
- 家族
- 留学生
このように、さまざまな在留の形でいらっしゃいます。
ですから、社会保障や教育も含めた課題を整理したうえで、しっかり対応策を作っていきます。
特に、外国人の在留の管理(在留管理)を適正にすること。
そして、日本に住む資格(在留資格)の決め方。
ここは、しっかり検討させていただきます。
在留資格は、外国人がどんな立場でどれだけ日本にいられるかを決める資格。なお、神谷さんが求めた「全体の上限を作るか」については、作るとも作らないとも、この場でははっきり答えていません。
「人口の予測も計算して計画を」と神谷さんが要望
よろしくお願いします。
これは、国民のすごく強い関心事です。
ですから、人口がこの先どう変わるか(人口動態)も計算しながら進めてほしいです。
そのうえで、しっかり計画を作ってください。
国民を安心させてください。
人口動態とは、生まれる人・亡くなる人・移り住む人などで、人口がどう変わっていくかの動きのこと。
外国の力が政治に入り込む。届け出と公開の仕組みを
最後に、外国の勢力が政治を動かそうとする工作(影響工作)の危機についてお聞きします。
アメリカのカリフォルニア州に、アルケイディア市というところがあります。
そこのアイリーン・ワン市長が、中国の違法な代理人として活動したとされました。
そしてアメリカの司法省に訴えられ、有罪を認めたという発表がありました。
外国の工作は、国の政治だけでなく地方の政治にも及んでいる。
これは、その一つの例だと思います。
そこで総理に聞きたいことがあります。
国会議員・首長・地方議員など、公権力を担う人がいます。
その人たちに、外国政府やその系列の団体との、こういうつながりがないかを届け出て、公開する制度を作ってはどうでしょうか。
- お金のつながり
- 報酬を受け取っていないか
- 顧問契約がないか
- 便宜のやりとりがないか
これを「外国のスパイ活動を防ぐ法律(スパイ防止法)」などで検討すべきだと考えています。
もう一つあります。
過去に外国籍を持っていたことや、帰化した経歴についてです。
有権者の判断材料と、プライバシーの保護。
このバランスを取りながら、ぜひ検討を始めてほしいです。
影響工作とは、外国などがこっそり世論や政治を自分たちに都合よく動かそうとする働きかけ。帰化は、外国籍の人が手続きをして日本国籍を取ることです。

外国人の寄付は禁止済み。帰化歴の公開は慎重に
今でも、外国人から寄付を受けることは禁止されています。
それから、帰化の経歴を選挙のときに出すかどうか、というお話ですね。
立候補のときは、氏名・年齢・党派などを届け出ます。
それを選挙の責任者(選挙長)が公にします。
では、帰化した経歴があって、今は日本人である方はどうか。
その方に帰化の経歴を届け出させて、公にする。
これは、法の下の平等の観点からも慎重に考える必要があると思っています。
帰化された方は、日本人です。
ですから、選挙で投票する権利も、立候補する権利も持っておられます。
法の下の平等は、すべての人が法律のうえで等しく扱われ、不当に差別されないという憲法の考え方。高市総理は、帰化歴の公開はこの観点から慎重に、と答えています。
この答えだけでは、まだ分からないこと
この日、神谷さんが一番求めたのは「外国人の受け入れに、国全体の上限を作るか」でした。
高市総理の答えは、こうでした。
- 担当大臣(小野田大臣)をつけて検討中
- 住む管理や住む資格(在留管理・在留資格)を見直す
でも、上限を作るかどうかは、はっきり言っていません。
ほかのテーマも、まだ結論は出ていません。
- 演説妨害の規制を強くするか → 「国会で議論」
- 外国とのつながりを届け出・公開する制度 → 具体的な答えなし
- 帰化した経歴の公開 → 慎重という姿勢
いつ、どんな形で結論を出すか。
それは、この日の答えだけでは分かりません。
ここは記事のまとめ。「はっきり答えたこと」と「この日の答えだけでは分からないこと」を、中立に整理しています。
むずかしい言葉だけ、かんたんに
- 言論封殺
- 人が意見や考えを発表できないように、力ずくでおさえつけて止めてしまうこと。
- 有形力の行使
- 言葉だけでなく、体当たりや物を使うなど、実際の力を使って相手を妨げること。
- 公職選挙法
- 選挙のやり方や、選挙でやってはいけないことを決めた法律。
- 自由妨害罪
- 選挙の自由な活動をじゃまする行為を罰する、公職選挙法の中の罪。
- 公共の福祉
- 社会全体の利益や、みんなが安心して暮らせること。自由が無制限でない理由として使われる言葉。
- 育成就労・特定技能一号・特定技能二号
- 外国人が日本で働くための在留資格の種類。育成就労や特定技能一号には受け入れ人数の上限があり、特定技能二号は熟練した技能を持つ人向け。
- 在留資格・在留管理
- 外国人が日本にどんな立場で・どれだけ滞在できるかを決める資格と、その状況を国が管理すること。
- 永住者
- 期限なく日本に住み続けられる資格を持つ外国人。
- ゼロベースで考える
- これまでのやり方を一度白紙にして、初めから考え直すこと。
- 人口動態
- 生まれる人・亡くなる人・移り住む人などで、人口がどう変わっていくかの動き。
- 影響工作
- 外国などが、こっそり世論や政治を自分たちに都合よく動かそうとする働きかけ。
- 帰化
- 外国籍の人が手続きをして、その国の国籍(ここでは日本国籍)を取ること。
- 法の下の平等
- すべての人が法律のうえで等しく扱われ、不当に差別されないという憲法の考え方。
- 被選挙権
- 選挙に立候補して、当選すれば議員などになれる権利。
- スパイ防止法
- 外国のためのスパイ活動を防ぐための法律。日本では制定の議論がある。
本当の発言(全文)
上の解説は、下の原文をやさしく言いかえたものです。要約ではなく、国会の記録そのまま。クリックで開けます。
もとの国会記録
- 会議名
- 国家基本政策委員会合同審査会(党首討論)
- 日付
- 2026-05-20
- 発言者
- 質問:神谷宗幣(参政党) / 答弁: 高市早苗(内閣総理大臣)
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外国人の受け入れに「国全体の上限」を作って——参政党・神谷宗幣議員の問いに、高市総理は「担当大臣をつけて検討中」「育成就労や特定技能一号には上限あり」と回答。上限を作るかはこの日は明言せず。帰化した人の経歴公開には慎重姿勢。出典:2026/5/20 党首討論 #高市総理はどう答えた
「日本は移民の国になってしまうのでは」という不安に、高市総理はどう答えた?参政党・神谷宗幣議員が(1)演説妨害(2)外国人の受け入れ上限(3)外国勢力の影響、の3つを質問。総理は「担当大臣をつけて検討中」「上限が全くないわけではない」と説明し、帰化した人の経歴公開は「法の下の平等から慎重に」と答えました。やさしく全文を解説しています。出典:2026/5/20 党首討論
外国人の受け入れに全体の上限はある?参政党・神谷議員の問いに、高市総理は「小野田大臣を担当にして検討中」「育成就労や特定技能一号には上限あり」と回答。上限を作るかはこの日は明言せず、帰化した人の経歴公開には慎重でした。中学生にも分かるよう全往復をまとめました。出典:2026/5/20 党首討論